世界の一流シェフも使っているおしゃれ実力派鍋”ストウブ ピコ・ココット”
2021/03/21
鍋料理って、一度にたくさん作れるうえに、とっても簡単でいいですよね。
我が家でも野菜やら肉やらを何でもかんでも鍋に突っ込んでいます(笑)
今回はそんな中でも、巷で流行っている”ストウブ”についてご紹介。
ストウブ(STAUB)とは
ストウブは、1974年フランス生まれの鋳物ホーロー専門ブランドです。
ストウブの鍋は、フランスの伝統的な製造方法で造らており、世界中のシェフや料理愛好家に愛用されています。
モダンなデザインでおしゃれながら、食材を生かす機能性やプロの現場でも活用される耐久性を持つ鍋となっています。
今回はストウブの鍋の中でも一番有名な”ピコ・ココット”のシリーズについて深掘りしていきます。
ピコ・ココットとは
形状が両手鍋となっている、ストウブの中でメインとなるシリーズ。
一言で『ストウブ』と言った場合は大抵このピコ・ココットを指している場合が多いです。
このシリーズの他にはグリルやフライパン、タジン鍋などもあります。
ピコ・ココットの特徴としては以下の通り。
素材の旨みを引き出す”アロマ・レイン”
ピコ・ココットでは、食材から出た旨みを含んだ水分を蒸気に変え、鍋の中に対流を生み出します。
そして、鍋裏の”ピコ”によって食材にまんべんなく水滴が降り注ぐのです。
このことを”アロマ・レイン”と呼び、これにより食材の旨みを最大限に引き出し、ふっくら仕上げることが可能になっています。
※ アロマ・レインは『セルフ・ベイスティング・システム』とも呼ばれているそうです。
また”ピコ”とは、蓋の裏にポコポコと並んでいる突起のことで、ここに水滴が溜まる仕組みとなっており、アロマ・レインを起こす重要なポイントとなっています。
焦げ付きにくい”黒マットエマイユ加工”
ピコ・ココットの内側はストウブ独自の”黒マットエマイユ加工”により、ざらざらした表面になっています。
この表面加工により、食材との接触面積が減り、焦げ付きにくくなっています。
また、この細かな凹凸により、油なじみが良くなる点も焦げ付きにくさに一役買っています。
加えて、エマイユ加工は耐久性にも優れているため、長く愛用できるのもいいところです。
無水調理も可能な高い密閉性
重みのあるしっかりとした蓋によって鍋の密閉性が高く、無水調理が可能となっています。
また、この密封性により保湿性も高いため、料理を長時間温かく保つことができます。
ちなみに、調理中鍋が邪魔になることがありますが、専用のリッド・ホルダー(蓋置き)もあり、こちらも便利です。
一般的なリッド・ホルダーも使えないことはないですが、ストウブの鍋蓋はなかなかの重さがあるため、しっかりと安定感のあるオリジナルのリッド・ホルダーのほうが安心して使うことができます。
おしゃれで多彩なカラーバリエーション
カラーバリエーションが多いのもいいところ。
ホーロー鍋の有名ブランド”ルクルーゼ”は明るい色が多いですが、ストウブは深い色合いのものが多くなっています。
そのため、クラシック調やアンティーク調のキッチンにはとてもマッチしますし、男性が使っていてもいい感じです。
汚れが目立ちにくい
大きいサイズの鍋になると片づけるのも大変なので、キッチンに出しっぱなしにしておくことも多いと思います。
そんな時に鍋が汚いと、せっかくのおしゃれな鍋もみすぼらしく見えてしまいます。
その点、ピコ・ココットの外観は深い色合いで、内側も黒マットエマイユ加工によって黒くなっているので、汚れが目立ちにくく、台所に置いておいても様になります。
あらゆる熱源に対応
ガスコンロによる直火はもちろん、IH・電気・ハロゲンまで対応しています。
また、蓋のノブ(つまみ)も金属で出来ているため、蓋を付けたままのオーブンも使用可能なので、1つあれば色々なことが可能です。
引っ越しが多い方や家を建てる前の方などには、あらゆる熱源で対応可能なので、使えず無駄になるということがなくおすすめです。
ピコ・ココットの種類
ピコ・ココットは、ラウンドとオーバルの2種類が用意されています。
また、それぞれに様々なサイズ展開とカラーバリエーションがあります。
ピコ・ココット ラウンド
正円型になっている人気の形で、オーソドックスなため使い勝手がよく、1つ買うならラウンドがいいでしょう。
サイズ展開は10cm・12cm・14cm・16cm・18cm・20cm・22cm・24cm・26cm・28cm・30cm・34cmと幅広いので、家族構成や使い方によって選ぶいいでしょう。
私のおすすめは24cmのサイズで、これがあれば10皿分程度のカレーを作ることができるので、3~4人家族なら大抵のことができます。
1~2人暮らしでしたら18cmのサイズでも十分なサイズだと思います。
買い足しする場合は4cm以上離れたサイズを買うと、使い方被りがなくなり、無駄がなくなります。
またカラーバリエーションは、ブラック・グラファイトグレー・マスタード(イエロー)・チェリー(レッド)・グランブルー・グレナディンレッド・バジルグリーン・シナモンなどがあり、時折限定色も発売されます。
ピコ・ココット オーバル
楕円形で、魚や野菜をまるごと使った料理に使うことができます。
パエリアなどを作って、そのままテーブルに置いてもおしゃれ。
サイズ展開は、11cm・15cm・17cm・23cm・27cm・29cm・31cm・33cm・37cm・41cmとこちらも幅広く展開しています。
またカラーバリエーションは、ブラック・グラファイトグレー・マスタード(イエロー)・チェリー(レッド)・グランブルー・グレナディンレッド・バジルグリーン・シナモンと同じですが、限定色などはラウンドと異なる場合があります。
使用する前の注意点
ココ・ピコットを長い間使うためには、シーズニング(ならし)が重要です。
シーズニングのやり方は簡単で、
- お湯で洗って、よく乾燥させる
- キッチンペーパーなどに食用油を染み込ませ、鍋の内側にまんべんなく塗り広げる
- 弱火で5分程度熱して、自然に冷めるまで待つ
- 余分な油をキッチンペーパーなどでふき取って、完了
となります。
油を使用した料理が多い方は問題ありませんが、炊飯用に使用している方などは、時おりシーズニングを行うと鍋の持ちが良くなるでしょう。
使用する時の注意点
火加減は弱火から中火
焦げ付いてしまうので、強火は厳禁。
高い熱伝導率と保湿性がある鍋なので、弱火から中火で十分に調理が可能です。
中火で初めて、鍋が温まってきたら弱火に変えるのが、ココ・ピコットを上手に使うコツです。
金属製の調理器具を使わない
金属製のヘラやおたまを使うと、鍋表面のエマイユ加工が剥がれてしまうことがあります。
そのため、木製のものやシリコンやナイロンで作られている調理器具を使うようにしましょう。
使わない時はしっかりと水気を取る
濡れたままにしておくのは、錆びにつながります。
洗った後は乾いた布でしっかりと水気をふき取りましょう。
熱い状態ですぐ洗わない
使用後の熱い状態の時に、すぐに水に付けてしまってはダメ。
急激な熱変化で、最悪鍋に亀裂が入ってしまうこともあります。
自然に熱が取れるのを待ってから、洗うようにしましょう。
焦げ付いてしまった時の対処法
使っていくと焦げ付きが取れなくなってしまうことがあります。
この時、決してスチールたわしなどで擦らないようにしてください。
汚れと一緒にエマイユ加工にも傷が入ってしまいます。
「そんじゃ、どうすればいいの?」となりますが、こんな時は重曹が役に立ちます。
やり方はこんな感じで、
- 焦げ付き部分にたっぷりと重曹をかける
- 鍋に2~3cmくらいの高さで水を張り、弱火で温める
- 泡がシュワシュワしてから、10分程度そのまま温める
- 火を消して、自然に温度が下がるのを待ち、いつも通り洗う
となります。
きつい汚れの場合は何度か行うといいと思います。
無水料理にチャレンジ
という訳で我が家でも無水料理にチャレンジ。
今回は温野菜サラダを作ってみました。
作り方はこんな感じ。
- 野菜(キャベツ・ブロッコリー・たまねぎ・にんじん・じゃがいも・パプリカ・しいたけ・しめじ)を食べやすい大きさにカットして鍋に敷き詰める
- オリーブオイルとお酒をそれぞれ大さじ2杯ずつ、ぐるっとかけて、塩を適当にパラパラする
- 蓋を閉めて、弱火で25分程度加熱する
- 火を止めて、粗挽きコショウをかけて、出来上がり
作り方はとっても簡単ですが、ピコ・ココットのアロマ・レインのおかげで、野菜の甘みをダイレクトに感じられる、とっても美味しい温野菜サラダを作ることができました。
ピコ・ココットをお持ちの方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ピコ・ココットでおしゃれに美味しい生活を
キッチンに置いているだけで様になるストウブのピコ・ココット。
デザインだけではなく、プロも使っている質の高い鍋で、料理のグレードが上がること間違いなし。
しっかりメンテナンスしながら、末永く使いたいおすすめの一品です。